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宇和島の庭園・博物館・記念館をめぐる ― 天赦園から岩松の町並みまで

天赦園と南楽園の庭園、伊達博物館や畦地梅太郎記念美術館の展示、木屋旅館や岩松の町並み、多賀神社の文化資料を、場所ごとの特徴と公開情報に沿って整理します。

庭園と文化施設を組み合わせて歩く

宇和島には、池をめぐって季節の植栽を観賞する庭園、地域の歴史資料を展示する博物館、建物や町並みを通して過去の暮らしに触れる場所があります。市内中心部では天赦園、宇和島市立伊達博物館、木屋旅館を組み合わせ、津島では南楽園と岩松の町並みを続けて見る構成ができます。三間の畦地梅太郎記念美術館・井関邦三郎記念館や、藤江の多賀神社凸凹神堂も、それぞれ異なる資料と建物を扱っています。

天赦園で水面と竹の植栽を見る

天赦園は、宇和島藩7代藩主の伊達宗紀が隠居場所として建造した池泉廻遊式庭園です。伊達家の家紋にちなむさまざまな竹をはじめ、藤や花菖蒲などが植えられています。庭園名は、伊達政宗が隠居後に詠んだ漢詩から採られました。書院式茶亭の潜渕館は、大正11年に昭和天皇が皇太子のころ天赦園を訪れた際、御座所にあてられています。

池の上には太鼓橋状の藤棚があり、白玉藤がかかります。池をめぐる竹の種類と、6月上旬に満開となる花菖蒲は、園内の植栽を時期ごとに見る手がかりです。営業時間は4月から6月が8時30分から17時、7月から3月が8時30分から16時30分です。休館日は12月第2月曜日から2月末までの月曜日、年末年始です。

伊達博物館で資料の種類を見比べる

宇和島市立伊達博物館は、伊達家屋敷跡に昭和49年、宇和島市制施行50周年の記念事業として建設されました。館内は3つの展示室に分かれ、歴代藩主に関わる文化遺産約4万点を年2回展示替えして公開しています。常設展示に加えて特別展示企画があり、年1回は特別展が企画されます。

展示資料は古文書、武具甲冑、婚礼調度品、衣裳、陶磁器、書画など多岐にわたります。婚礼調度が充実しているため、大名家の「奥向き」の生活を資料からたどることができます。狩野派の絵師による秀吉の肖像画は国の重要文化財に指定され、毎年特別展示されますが、期間は博物館への問い合わせが必要です。

木屋旅館で城下町の建物を見る

木屋旅館は、宇和島の城下町風情を伝える老舗旅館で、国の登録有形文化財に選定されています。現在は宿泊が可能な滞在型の観光名所で、百余年の歳月が形づくった和の情緒とデザインが融合した空間を見学できます。見学可能時間は11時から15時で、問い合わせが必要です。城下町の建物そのものを見たい場合に、展示施設とは異なる方法で歴史を確かめられます。

南楽園で四季の花ごよみをたどる

日本庭園南楽園は、池の周囲を歩いて観賞する池泉回遊式日本庭園です。「山、里、町、海」の景観を構成し、三万株の花菖蒲、梅、桜、つつじなどを季節ごとに見ることができます。平成元年には「日本の都市公園100選」に選ばれました。園内のレストランでは鯛めしなどの郷土料理を扱っています。

南楽園は津島町にあり、岩松の町並みと地域を組み合わせて見られます。営業時間は9時から17時、休園日は12月29日から1月1日です。車椅子使用者用駐車場、手すり付きトイレ、車椅子使用者用トイレ・洗面台、補助犬の入室、ベビーシート対応トイレ、車椅子とベビーカーの貸し出しに対応しています。

岩松の町並みで建物の年代を読む

津島町岩松には、主に明治から昭和初期にかけての建造物が残されています。岩松川に沿って歩くと、獅子文六の小説「てんやわんや」の舞台となった地域の姿をたどれます。令和5年12月15日には重要伝統的建造物群保存地区に選定され、全国で127地区目、愛媛県内で3地区目となりました。

散策では、明治期の建設で昭和初期の火事後に現在の形となった西村酒造場酒蔵、江戸後期までさかのぼるといわれる西村邸、明治4年建築で格子が特徴の西﨑本店などを確認できます。岩松川では、あおさ・あおのり漁やうなぎ漁が行われ、冬にはしろうおが獲れます。

作品と地域資料を別の角度から見る

畦地梅太郎記念美術館・井関邦三郎記念館は、道の駅みまに隣接しています。宇和島市三間町出身の版画家、畦地梅太郎の作品を中心に、宇和島市・三間町にゆかりのある作家の作品など約450点を所蔵し、年約4回の展示替えを行っています。館内には梅太郎の自宅アトリエ内部を再現したスペースがあります。

井関邦三郎記念館では、井関農機創設者の考えや、苦難を克服してきた過程をパネル、映像、当時の機械で説明・展示しています。生家復元模型や昭和40年代のトラクター、コンバインなども資料として扱われています。

多賀神社は別名を凸凹神堂といい、境内に性文化財資料館があります。資料館の開館時間は8時から17時で、未成年者は入館できません。神社と資料館は、庭園や藩政資料とは異なる文化資料を扱う場所として、記事全体の視点を広げます。

公開情報を確認して訪ねる

施設ごとに開館日、展示替え、見学条件が違います。天赦園、伊達博物館、木屋旅館、南楽園は、庭園・展示・建物という違う対象を順に見る組み合わせです。岩松では町並み詳細マップを使い、畦地梅太郎記念美術館では展示替えの時期を意識し、多賀神社では資料館の入館条件を確認する、というように、場所ごとの公開情報に合わせて歩くと、庭園・博物館・記念館・町並みを同じ尺度で混同せずに整理できます。

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出典・参考資料

最終確認: 2026年9月6日