読み物・文化

和霊大祭と牛鬼 ― 家老の霊を鎮める、南予の夏

非業の死を遂げた家老を祀る和霊神社と、竹と丸木で組まれた牛鬼。7月に三日間だけ現れる宇和島の夏。

祀られた家老

和霊神社の祭神である山家清兵衛は、伊達秀宗のもとで産業拡充や民政安定に手腕を発揮した家老である。その清兵衛は元和6年に凶刃に倒れた。

清兵衛の死に関与した者が相次いで変死したため、その怨霊を鎮めるべく霊を祀ったことが、和霊神社の始まりである。祟りを恐れる気持ちから始まった信仰が、やがて漁業や産業の守り神として広く受け入れられていった。

夏の三日間

「うわじま牛鬼まつり」と「和霊大祭」は、毎年7月22日から24日に開催される(2024年時点)。最終日である7月24日には、須賀川で神輿が御神竹の周りに集まり、御幣を奪い合う「走り込み」が行われる。

牛鬼

牛鬼は、5から6メートルの竹組みの胴体に、丸木で作られた長い首と鬼面の頭がついた構造をしている。その起源は、文禄の役で加藤清正が用いた亀甲車を、藤堂高虎が宇和島に伝えたことであると言われている。戦の道具が祭りの作り物へ姿を変えた、という伝承である。

受け継がれてきたもの

宇和島市には、文化財指定されている無形民俗文化財が13件ある(2025年3月28日時点)。牛鬼や走り込みは、その中でも市街が最も賑わう三日間に現れる。

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出典・参考資料

最終確認: 2026年8月