読み物・歴史

三間の札所と記念館、道の駅をめぐる地域文化案内

三間エリアにある第41番龍光寺と第42番佛木寺の由来や見どころ、畦地梅太郎記念美術館・井関邦三郎記念館、道の駅みまの役割をまとめます。

宇和島市の三間エリアには、四国八十八ヶ所の第41番札所龍光寺と第42番札所佛木寺があります。三間平野の寺院、地域ゆかりの人物を顕彰する記念館、田園風景のなかの道の駅が、ミニ遍路の案内にも登場します。

この記事では、龍光寺と佛木寺の本尊・由来・境内の特徴、畦地梅太郎記念美術館・井関邦三郎記念館の展示、道の駅みまの施設情報を、素材に記載された内容に沿って整理します。

第41番 龍光寺と神仏習合の面影

龍光寺は稲荷山護国院龍光寺、第41番札所です。宗派は真言宗御室派、本尊は十一面観世音菩薩、開基は弘法大師、創建は大同2年(807)と案内されています。地元では「三間のお稲荷さん」と呼ばれ、宇和島の市街地から北東に10㎞ほどの三間平野にある霊場として紹介されています。

龍光寺の山門は鳥居で、境内では仁王像に代わる守護役として狛犬が迎えると説明されています。狐とお地蔵さんの石像が並び、仏と神が同居する境内です。創建のころから神仏習合の寺であり、稲荷寺として信仰されてきたという由来が伝えられています。

縁起では、大同2年に弘法大師がこの地を訪ねた際、稲束を背負った白髪の老人が現れたとされています。老人が法教を守護し諸民を利益すると告げて姿を消したため、大師は五穀大明神の化身と悟り、稲荷明神像を彫造して堂宇に安置したと伝えられます。本地仏の十一面観世音菩薩、脇侍の不動明王と毘沙門天も造像されたとされています。

明治新政府の廃仏毀釈令により旧本堂は「稲荷社」となり、新たに本堂が建立されました。そこには十一面観世音菩薩像が本尊として安置され、その隣に弘法大師勧請の稲荷明神像も祀られています。本堂は昭和39年に全国の信徒の浄財だけで再建され、大師堂は平成5年に総檜の宝形造りで建立され、回廊では四国八十八ヶ所のお砂踏みができます。

第42番 佛木寺と家畜堂

佛木寺は一カ山毘盧舎那院佛木寺、第42番札所です。宗派は真言宗御室派、本尊は大日如来、開基は弘法大師、創建は大同2年(807)です。本尊の大日如来像は鎌倉時代の墨書銘がある像高1.2mの寄せ木造りで、県指定文化財とされています。背面には大師作の小像が胎内に納められている旨の墨書があると案内されています。

佛木寺には家畜堂という小さなお堂があります。ミニチュアの牛や馬の草鞋、牛馬の陶磁器、扁額などが奉納されています。近隣の農家が田植えの後に参拝して牛馬の守護札を受け、畜舎の柱に貼っていたという説明もあります。現在はペットなどを含む動物一般の霊を供養したり、闘牛の飼育者の間にも信仰が広がっているとされています。

由来では、弘法大師が牛を引く老人に出会い、牛の背に乗って歩んだところ、楠の梢に宝珠がかかって光を放っていたと伝えられます。大師は霊地と感じ、楠で大日如来像を彫造して本尊とし、一カ山佛木寺と名づけたとされています。その後、牛馬安全の守り仏として信仰を集め、鎌倉時代には宇和島領主・西園寺家の祈祷、菩提寺となりました。

見どころとして、本尊・大日如来像、家畜堂、鐘楼堂が挙げられています。鐘楼堂は四国霊場では珍しい茅葺の屋根で、元禄時代(1688〜1704)に再建されたものです。年中行事には、1月1日の修正会、2月3日の星まつり、4月19日の大日如来御縁日、5月5日の花まつり、7月丑の日のきうり封じ祈祷会があります。

畦地梅太郎記念美術館と井関邦三郎記念館

畦地梅太郎記念美術館・井関邦三郎記念館は、宇和島市三間町出身の版画家畦地梅太郎と、井関農機創設者井関邦三郎を顕彰し、地域文化振興のために建設されました。道の駅みまに隣接した美術館・記念館です。

畦地梅太郎記念美術館は、畦地梅太郎の作品を中心に、宇和島市・三間町にゆかりのある作家の作品など約450点を所蔵し、年に約4回の展示替えを行っています。館内には梅太郎の自宅アトリエ内部を再現したスペースがあります。

井関邦三郎記念館では、農業に携わる人々を過酷な労働から解放したいという思いと、幾多の苦難を克服してきた過程を、パネルや映像、当時の機械で説明・展示しています。生家復元模型や、昭和40年代のトラクター・コンバインなどの農機具も展示されています。住所は宇和島市三間町務田180-1、営業時間は9:00〜17:00、入館受付は午後4時30分までです。定休は火曜日(祝日の場合は翌平日)と1月1日、入場料金は大人300円、大学生・敬老(65歳以上)200円、高校生以下・障がい者無料と案内されています。

道の駅みまと地域の回遊

道の駅みまは、田園風景に囲まれた和洋折衷の木造建築の道の駅で、ICを降りてすぐの場所に立地すると紹介されています。地元出身の版画家・畦地梅太郎の記念美術館があり、レンタサイクルで近隣を探訪できます。物産館の営業時間は9:00〜18:00、定休は元旦です。

レンタサイクルは、ロードバイク2,000円(1日)、クロスバイク1,500円(1日)、シティサイクル・電動自転車500円(1日)、キッズバイク300円(1日)と掲載されています。駐車場は無料で、普通車104台、大型車12台、身障者用4台です。道の駅みまの住所は宇和島市三間町務田180-1です。

宇和島市観光物産協会の「ぶらり体感、ミニお遍路」は、所要時間1日、移動手段は電車・徒歩・バスです。JR宇和島駅から電車20分でJR伊予宮野下へ行き、徒歩20分で龍光寺に至ります。龍光寺から道の駅みま・畦地梅太郎へ徒歩20分、そこでの滞在時間は約1時間30分です。

その後、徒歩45分で佛木寺へ進みます。佛木寺での滞在時間は約30分で、バス17分でJR伊予宮野下に戻り、電車20分でJR宇和島駅へ戻る流れです。ミニ遍路の案内は、二つの札所と道の駅、記念美術館を同じ地域の行程として示しています。

三間エリアを構成する場所

三間エリアでは、龍光寺の鳥居の山門や神仏習合の由来、佛木寺の大日如来像や家畜堂、茅葺の鐘楼堂が、それぞれ異なる歴史の入口になります。道の駅みまに隣接する記念館では、版画家と農機具の歴史を扱い、道の駅では物産館とレンタサイクルが案内されています。

ミニ遍路コースは、JR宇和島駅、JR伊予宮野下、龍光寺、道の駅みま・畦地梅太郎、佛木寺を電車・徒歩・バスでつなぎます。寺院の由来、地域の人物、農業に関わる展示、田園風景のなかの休息地点を、三間という一つの地域の構成として確認できます。

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出典・参考資料

最終確認: 2026年9月5日